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11月 29日 金曜日


 『オーシャンズ11』をDVDで借りてきて見ようと思ったら、30分ぐらい見たところでディスクにひどい傷が付いていたようでプッツリと見れなくなる。
 レンタルしたDVDに傷がついていたことというのは今回だけではなく、今までレンタルしたDVDの半数近くが多少の傷が付いていて一部が見れなくなっていたが、レンタル屋も、傷つける客も客で、どうしてこうも粗く扱うんだろうか。




11月 28日 木曜日


●『風来のシレン2』を1300時間ほどやったMさんが、現在は『不思議のダンジョン 風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!』(DC)をやっているのだけれども、これがかなり難しい。いままでのシリーズをやりこんだ人であっても、一段落がつくまでの初期ダンジョンですらそう簡単にはクリアーできない。

●中沢新一『ポケットの中の野生』岩波書店1997、中沢新一『雪片曲線論』中の論文「ゲームフリークはバグと戯れる」(初出は『現代思想』1984、6)入手&読了。
 これは書評で。




11月 26日 火曜日


●エニックスとスクウェア合併かあ……。なんか、どうなるのやら、いまひとつ実感がわかない。




11月 23日 土曜日


●夏にやっていた『7−モールモースの騎兵隊−』のアルメセラ編をまたプレイ。うーん、やっぱりこれは面白い。

●それと、いまさらながら、ナムコの『7』オフィシャルランキングの下位のほうに登録なんてしまみました。あまりにも、時期はずれなのが恥ずかしいので、無意味にハイテンションなコメントつきで。
 http://www.namco.co.jp/home/cs/ps2/seven/ranking/
 (世界記録-最大取得貢献度41位、世界記録-最短勝利時間32位)




11月 20日 水曜日


●徳弘征也『狂四郎2030』14巻読了
 2chで「手塚イズムの継承者」だ云々というような書き込みがでてくるのも感覚的にわからなくはない(そもそも、「手塚イズム」といった時にどこらへんの作品を念頭においているのか、やや謎ではあるけれど)。
 ただやはり、この作品を肯定できないという点は変わらないし、この作品が2chであれだけ受け入れられている、というのにはかなり危ういものを感じる。もちろん、賞賛されるに足る魅力のある作品ではあるかもしれないが、この作品には批判があるべきだと思うし、おそらく強い意志を持って書かれたこの作品への批判は魅力的な批評文となりうるのではないか、という気がする。

●高田裕三『3×3EYES』40巻(ついに最終刊)読了。
 長かった。本当に長かった。特に15巻あたりから話の展開がやたらとゆっくりになっていくので、読んでいてやや苦痛。そして多すぎる登場人物がひさしぶりに読むと半分ぐらい処理できなくなっていたり。
 ファンが多い作品なので、面白くないとか言うとヒンシュクを買いそうだけれども、面白くないというよりも読んでいて「疲れた」。
 それと、最終刊の末備の高田氏のコメントにひどくリアリティを感じる。




11月 12日 火曜日


●どうも具合が悪い。




11月 10日 日曜日


●2chでここまでまともにこういうものが機能するとは。
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1036392444/
(もちろん、不正な投票はある程度は存在するだうけれども、こういうものが荒れていない)

●しかし、この中で一番予想外だったのは『狂四郎2030』『ジャングルの王者ターちゃん』の徳弘正也の支持の高さ。
 『ターちゃん』はさておき、『狂四郎2030』は色々な点で好きになれない作品なんだけれども、2ch徳弘正也スレ(http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comic/1034309120/)なんかを見てもアンチすらいない。




11月 8日 金曜日


●『セクシュアリティの歴史社会学』の理論編読了。とても、参考になります。すすめていただいてありがとうございました。 >M谷さん。
 後半は、なかなか読むのに力が要りそうだと感じたので、とりあえず『セクシュアリティの社会学』の赤川論文をざらっと読んでから、いつもの喫茶店で後半を読もうかと思ったら、となりで、何かを聞いていた老紳士が突然、小声で演歌を歌い始める。
 ミョーに遠慮して小声で歌っているかもしれないが、大声で歌われるよりもよけいに耳に入ってくるのを無視しにくい。っていうか、何故喫茶店で歌うのだ。おじいさん。
 結局、本を読めず。




11月 7日 木曜日


●今まで2chに書き込む時は常にハンドルネームを付けるか「181」とか「601」という形で統一した人格であることを表明しつつ書き込んでいたのだけれども、一つのスレッドに連続して「名無し」としての書き込みをはじめてしてみる。

 煽りはやらなかったけれども、「ああ、これが2chの楽しさか」というのが何となくわかったような気がした。
 書き込んでいるのは私だけれども、それは私がしたかったツッコミというよりも、私が誰かにしてほしいと思っていた「他人のツッコミ」だったり。あるいは、人格への批判をおそれずに論点提示のみをする、というようなことが可能なのだな、ということがわかったので。




11月 4日 月曜日


●朝6時のバスに乗り、奥多摩へ。9時30分から鷹ノ巣山登山。
 あまり運動してないからすぐにヘタれるかと思っていたのだけれども、終バスを逃して徒歩で帰ることをしょっちゅうしていたせいか上りを延々と一時間半ぐらい歩いてもほとんどヘバらず。(翌日筋肉痛にはなったけれど)
 天気が非常によく、視界がひらけていたため見晴らしがすばらしく綺麗。一緒に登っていたHさん(山登りの猛者)も「今までに見た中で一番キレイ」とのお言葉。




11月 3日 日曜日


●『ゼノギアス』をようやくクリアー。長かったー。
 評価の難しいところだけれども、うーん、とりあえずこの作品について、エヴァ本みたいな解釈を加えるような行為をする気というのはあまり起こらないというのが一点。それとDisk2に入ってからの「語り」はただ単に製作期間が足りなかったんだろうなあ……と。




11月 1日 金曜日


●池田清彦『新しい生物学の教科書』(新潮社 2001)読了
 1999年1月〜2000年12月までの2年間、科学雑誌サイアス(2000年12月廃刊)で毎月「種とは何か」「性の決定」「生物多様性」「寿命と進化」などといったトピックを生物学の最新の成果を参照しつつ解説した連載が単行本化されたもの。専門外の人間なので、これは激しく面白い。いくつか引用してみる。


 
 「生物が子孫に伝える最小単位は、細胞であって遺伝子やDNAではない。…(中略)…DNAは遺伝されるものの一部でしかなく、DNAがになう情報は遺伝されることの一部にすぎない。
 …(中略)…ほぼ同じ遺伝子が脊椎動物ではレンズ眼をつくり、ショウジョウバエでは複眼を作るのだ。…(中略)…脊椎胴部とショウジョウバエの遺伝子の、遺伝子の解釈システムは異なっていることが示唆される。」(P24〜P25)

 「私としては次のように考えたい。生物というシステムは複雑化し、多様化するトレンドを有する、とまず考えるのである。これはシステムの基本特性であって、自然選択は付随的な要因にすぎない。……
 …(中略)…ウィルソンは『生命の多様性』(岩波書店)の中で長期にわたって環境が安定な深海底の生物多様性が、驚くほど高いことを述べている。…」(P86〜P87)

 「ヒトは脳が巨大になったので細かい手先の仕事ができるようになったわけで、細かい仕事をしたので脳が巨大になったわけではない、と私は思う。……
 …(中略)…アウストラロピテクスの脳許容量は200万年以上の間、ほとんど変わらなかったことを考えれば、二足歩行を可能にしたシステムの変更と、脳の巨大化をもたらしたシステムの変更は、とりあえずは別の出来事であったと考えなければならないだろう。」(P172〜P173) 

 

 著者の池田清彦氏は、現在の生物の教科書の説明にあるような「ダーウィンの進化論」を主張するネオダーウィニスト(ダーウィンの主張でも、自然選択・淘汰という発想はあったが、遺伝子の突然変異、という発想はメンデル以後に新しく付け加えられたものらしい。)に対して批判的な態度をとる構造主義生物学(著者の造語)という立場らしく、普通に我々が考えているような生物進化の発想をひっくりかえすような記述がたびたびあらわれて、どの章も仰天するような内容が続く。

●専門外の立場から文句を付けたいこととしては、雑誌連載時の『教科書にない「生物学」』というタイトルから『新しい生物学の教科書』というタイトルにするのであれば、注を付けるだけでなく、できれば図解をもっと載せるということと、巻末に索引を付けるというのは是非やってほしかった。