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2005年03月20日(はてなダイアリーバックアップ用ミラー)

ところで優良なものの根拠というのは何なのでしょうか。

 有害図書指定については、なんとかがんばって「科学的根拠」らしきものを発見しようとしているのが会議の様子などを読んでいるとわかるし、委員の方々も外野から突っ込まれないように武装しているのはわかるんですが*1、ググってみてもわからないのは、「優良図書」の論議。

 優良図書の「科学的根拠」らしきものを論じているのが見つからない。

 「オーイエス。この本からはマイナスイオンが出てるから確かに優良な効果があるヨ!!」みたいな論拠をゲットしたいわけですが、どうしてみんな、これについては何も口を挟まないのでしょ。もちろん有害図書指定になったら実際に書店において特定の年齢層に対して「販売禁止」という強い措置がとられることになり実効性のきわめて強い問題だというのはあるけれど、自分は『わが子に帝王学を』堀川たかしが、子供にとってどのように優良なのか知りたい次第。

 結局、優良図書を選定する基準として発見できるのは、東京都青少年の健全な育成に関する条例第5条、第8条及び第14条の規定に関する認定基準あたりで、

(1)社会の良識と倫理観念のかん養に役立つもの

(2)正しい知識と教養を深めるもの

(3)人間的愛情を豊かに育てるもの

(4)美に対する感覚を洗練し、豊かに育てるもの

(5)健全な娯楽作品として優れたもの

(6)思考力、批判力又は観察力を養うもの

(7)前各号のほか健全な心身の成長に役立ち、福祉の向上に資するもの

 という「科学的根拠」というよりは、価値の多元性を当然のように認めるという緩やかな方向性ぐらい。

 ここで見られるような、有害図書指定の時はやや絶対的な「科学的根拠」らしきものが必要とされ、優良図書認定のときは価値の多元性のようなところでヌルーく終わらせてしまえるという非対称性は一体どうしてなのだろうか。

*1:つっこみようのない議論をしていると言っているわけではありません。あたりまえですが