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 [ #01 ゲームクリアーがゲームのはじまり ]

 
 
 



米島 : この前、とあるシュミレーションゲームをやったんだけれどもさぁ、それがまた結構ちゃんと作ってあるいいゲームだったんだけどね、4時間ぐらいやったところで、すぐにコツがつかめてしまって、そのコツを掴んだらもう、ホントに簡単なゲームになってしまって、もうあと2時間ぐらいやったらもう飽きてやめちゃったのね。

瀬上 : はぁ、ゲームバランスが悪かったんですか。

米島 : うーん、「ゲームバランスが悪かった」って言えばまぁ、確かにその一言で片付けてしまってもいいんだけれど……

瀬上 : 何を言いたいんですか?

米島 : ちょいまち。ちょっとまだ考えがまとまってないから。

瀬上 : はい。

米島 : …あのさ、聞くけどさ、ゲームバランスがいいっていうのは、例えばどういうゲームだと思う?

瀬上 : そうですねえ、普通に言ったら、プレイヤーの成長に合わせて程よく難易度があがっていくゲームですかねえ。

米島 : それはつまり、RPGとかのレベルアップとか、アクションゲームでのプレイヤーのプレイの技術の向上と両方の意味をあわせてだよね?

瀬上 : そうです。

米島 : 具体的に作品名を挙げると?

瀬上 : まあ、RPGで言えばドラゴンクエストのシリーズが群を抜いてゲームバランスは絶妙にできあがってますよね。アクションで言えば、まあいいゲームは沢山ありますけれどもとりあえず、一番代表的なところでマリオシリーズはやっぱりすごいですよね。

米島 : うーん、そうね。そうね。でも、今日のオレの話したいのは、やっぱりゲームバランスの話じゃないんだよね。

瀬上 : じゃあ、何の話をしたいんですか……

米島 : マリオとかドラクエとかもいいんだけれども、もっとこう、バーチャとかF355とか、いや、まあF355はやってないんだけど。

瀬上 : AM2研の話ではなくてですか?

米島 : まぁ、そんな感じもするけど、そうじゃなくて任天堂でもいいんだけど、マリオカートよりもF-Zeroの話で。まぁ、遊戯王よりもカルドセプト。メタルギアソリッドよりもベイグラントストーリー。あと、例えば、半熟英雄よりもオウガバトルって、そんな感じ?なんて言うかなぁ、ひとりでぷよぷよよりもとことんぷよぷよとか?

瀬上 : うーー。何だろ。やりこみですか?

米島 : そう、そう。やりこみ。二週間とか三週間とかやって、「ああ、楽しかったね」っていうゲームじゃなくて、半年とか一年とかやりこんで、「うおおぉぉぉ!念願の100万得点ゲットーー!」みたいなの。

瀬上 : ああ、はい。それは確かにゲームバランスの話ではないですね。
 で、それがどうかしたんですか?

米島 : まぁ、単にそういうゲームいいよね、っていう話なんだけどさ。

瀬上 : そうですね。でも、そういうゲームって、洋ゲーみたいなとにかく難易度が高い、ってわけではないんですよね。別に。

米島 : うーん。まぁ、ある意味、洋ゲーみたいなところもあるんだけれども、単に難易度が高い、というよりも、奥が深いんだよね。洋ゲーとかものによっては、「これ、クリアできないだろ」みたいな、難易度設定を間違えてるんじゃないか、みたいなものってあるじゃない。

瀬上 : ええ、まぁ、別にそういうわけじゃないですよね。普通にクリアーしようと思ったら、少し大変なところはあるけれども、クリアーができないほどではない。

米島 : そうそう。それで、まあ、クリアーするのは単にそのゲームの楽しさを覚えてもらうだけ、そのゲームの文法を身につけてもらうだけの段階なんだよね。まぁ、ものによっては最難関クラスをクリアーするのがえらく大変ってものもあるけれど。

瀬上 : そうですね。クリアーしてからがはじまりっていう、

米島 : クリアーは「始まりの終わり」でしかないのね。

瀬上 : ええ。

米島 : だから、一回目のクリアーとかってあんまり意味がないんだよなぁ。松野さんのゲームとかって、絶対に二回目をやるもんな。オウガバトルとか、もう300時間ぐらいやったもの。

瀬上 : えっ…あれってそんなにやりこむゲームなんですか……?

米島 : 少なくとも、オレにとってはね。やっぱほら、一回目のエンディングじゃ、ベストエンディングとは程遠いしさ。隠れエリアとかも多いし。何よりも、ゲームの進め方に絶妙な技巧が必要とされるし。

瀬上 : ある意味、攻略本を買う価値が本当にあるゲームですよね。そういうのは。

米島 : そうそう。オレ攻略本とかほとんど買わないけれど、オウガバトルとかバーチャとかは、攻略本買ったしね。実際。

瀬上 : そうですね、古本屋とか行っても、ダービースタリオンとか三国志の攻略本とかはすごい置いてありますしね。ああいうゲームってそれだけ攻略本の需要が高い、というか高かったということですよね、やっぱり。

米島 : シムシティとかA列車とかもそうだけど、よくできたシュミレーションはだいたいそうだよね。まぁシュミレーションと言っちゃうと、フライトシュミレーションとか恋愛シュミレーションとかも含んじゃうから広すぎるけれど。

瀬上 : ええ。単に難しくてわからないとか、できないってだけだと読んでしまったらそれだけでもう攻略本は不要ですから立ち読みでも友達から聞くのでも構わないんですけれど、すごい沢山の施設のデータとか、人のデータとかっていうのはやっぱり立ち読みとかそういうのじゃ意味ないですからね。

米島 : あとはまあ、FFとかドラクエみたいな売れてるゲームの攻略本と、ゼルダみたいなちょっと難しいゲームの攻略本とかが売れるっていうのが多分、メインだよね。まあ、よくは知らないけれど。オレはFFの攻略本とかは買わないし、ゼルダも立ち読みしたらそれでいいけどね。

瀬上 : 意地汚いですねえ(笑)

米島 : まあ、ちょっとね(笑)

瀬上 : っていうか、話もどしましょうか。

米島 : ああ、はい。攻略本の話じゃなくて、やりこみ系のゲームの話ね。

瀬上 : はい。
 それじゃあ、やりこみ系のゲームの要件っていうのは何なんでしょう?

米島 : そうねえ。うーん…
 まず、一つにはさっきの質の高いシュミレーションどうこう、という話からすると、絶対的な究極系、みたいなものが存在しないってことじゃないかな。多様なプレイを許容する作りというかね。No1のゴールキーパーを目指してもいいし、No1のフォワードを目指してもいいし、プレイヤー個人個人の創意工夫で、好きな究極系を作り出せるっていうか極められるっていうか。
 ほら、バーチャとかもアキラ使いとかサラ使いとか、パイ使いとか、人によって好きなキャラを極めればいいし、みたいなね。


 
 

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 [ #02 修行するゲーム ]

 
 

瀬上 : ええ、それは基本的なところですよね。やっぱり。
 まぁ、でもそれって、やりこみ、というかシュミレーションの話ですよね、どちらかというと。
 こう、バーチャとかポケモンの場合はまわりに対戦相手がいて、大会があって、っていう形で、プレイヤー個人個人の修行の成果みたいなものをぶつける、みたいなことができましたよね。

米島 : 「修行の成果」ね。そうそう。その点からいくと、ほんとにバーチャなんかは修行って感じがするよね。まさしく。そのまんま。
 なんだったかのマンガに「ファミコンとは男と男が命をかけて戦うものだ!死ぬのが怖くてファミコンができるか!」みたいなセリフがあったんだけど・…

瀬上 : (大爆笑)

米島 : そこ、笑うところじゃないから(笑)

瀬上 : いや、だって、ほら、死ぬのが怖くてもファミコンはできますよ…(爆笑)

米島 : いや、できないらしいよ(笑)

瀬上 : 「死ぬのが怖くてスペランカーができるか!」みたいなですか?(笑)

米島 : 「死ぬのが怖くてイッキができるか!」みたいなね。(笑)

瀬上 : それは死にすぎです(爆笑)

米島 : まぁ、話を戻すけれどもさ、やりこみのゲームって要は修行だよね。ゲームの修行。

瀬上 : 不毛ですよねー本当に(笑)

米島 : まぁ、そう言われると本当にそうなんだよね。ゲーム関係の仕事でもやっていない限り本当にクソも役に立たないからね。ジェットセットラジオでいくら気持ちのいいトリックを決められるぐらいに上達しても、実社会では何にも意味がないからね。

瀬上 : ええ。でもジェットセットラジオなんかは、あらためてドリームキャストを起動すれば、プレイヤーは気持ちいいな、ということになれるじゃないですか。それと比べるとシュミレーションゲームとかRPGとかっていうのは、ゲーム機を次に起動しても、「ああ、強いデータがまだ残ってるな」というだけで、本当にそれだけですよね。ああなると本当に不毛な感じがしてしまいますよね。

米島 : それはさ、修行じゃないから。単にやりこみのゲームと修行のゲームは違うから。

瀬上 : な……、さっきやりこみのゲームは修行とか言ってたじゃないですか(笑)

米島 : そんなこと言ったっけ?

瀬上 : まだ一分も経ってないのに…(笑)

米島 : ま、言ったかもしれないけど。
 言わなかった気分でいるからそういうことにしといて。 

瀬上 : 納得いかないですねえ…、まあ、いいですけれど(笑)

米島 : じゃ、そういうことで(笑)

瀬上 : で、なんか脱線が多いですれけでも、その修行ゲームですか?やりこみゲームですか?なんでそんなに時間をかけれるんですかねえ、不毛なことに。

米島 : 修行ゲームの場合はさあ、単純にすごいプレイをやりたいっていうだけの話だと思うんだよね。それって。スポーツマンがすごいプレイをして気持ちよくなりたいっていうのと同じでしょ、多分。スラムダンクを豪快にきめて「イィーヤッホウ!」みたいな。そういう単純なことだと思うんだけど。

瀬上 : と、なると気持ちよくないのは修行ゲームとして駄目ですか。

米島 : うん。多分駄目だと思う。
 せがた三四郎の『真剣遊戯』とか、まさに修行ゲームっていう言葉がすごいしっくりするゲームではあるけれども、修行するにしてもコンマ一秒をあわせるだけとか、一定のリズムで連打するだけとかで、結果、せがた三四郎が面白いことになるってだけでギャグとしては面白いんだけれども、プレイヤーは別に爽快ではないのよね。
 まあ、あのゲームはあれでいいんだけれども。

瀬上 : まあ、真剣遊戯の場合は明らかにクソゲー路線で作ってますから、そうですれけども、修行したあとの結果というのが気持ち良くないことにはだめ、というのはやってる最中だけで言えば、RPGとかのレベル上げとかお金あつめにもあてはまるんじゃありませんか?

米島 : それは確かにそう。やってる最中だけで、一度目的を達してしまったらそれきりだけれどもね。
 できれば修行している最中も、修行で得た成果も常に気持ちがいい、というのがベストだよね。ジェットセットラジオなんかはその点、すごいソフトだよね。

瀬上 : そうですね。

米島 : あとさあ、なんか抽象的な言い方だけど、作りがなんとなくストイック、っていうのが、いいと思わない?

瀬上 : ?……わかりませんけど?

米島 : うーん、オレもやったことないから、こんなことを言うのはなんなんだけれども、遊戯王とかってさあ、まわりから聞く限り「あれは小学生のゲームだ」という話なんだよね。というのもね、なんか、やたら強いカードがボコボコ出てくるらしいのよ、それでまあ今一つ奥の深さにかける、と。

瀬上 : はあはあ、なんかこう、将棋で言えば歩が成ったら「と」ではなくて飛車になってしまうような感じですかね。

米島 : わかんないけれど、多分そんなんじゃないかな。

瀬上 : それがストイックでないと。

米島 : うん、多分ね。やったことないから、無責任なことを言ってるけど。


 
 

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 [ #03 やり続けるゲーム ]

 
 

瀬上 : なるほど。
 あの、ちょっと話が変わるんですけど、今思い出したんですけどね、僕の良く知っているMさんという人がいるんですよ。

米島 : あい。

瀬上 : この、Mさんというのが、ある種のゲームになるとものすごいやりこみをする人なんですよね。

米島 : 例えばどんなゲーム?

瀬上 : ま、ずばり言ってしまうと、落ちゲーと、あと不思議なダンジョンシリーズなんですけど

米島 : ああぁぁー。あの手のゲームはすごいよねぇ、ハマると長いわなぁ。

瀬上 : そうなんですよ。で、Mさんがね、ぷよぷよ通、をやりはじめたんですよね。PSの。

米島 : ああ。

瀬上 : で、とことんぷよぷよってモードありますよねぇ。

米島 : ああ、あのずーっとやってると際限なく落ちるスピードが上がってくモードね。

瀬上 : あれ、何レベルまであるか知ってます?

米島 : いや、知らない。俺は30レベルぐらいまでしか最高でもいかなかったけど。

瀬上 : Mさんねぇ。彼女あんまりゲーム上手くないんですけどね、ハマるとほんっとに延々とやる人で、ぷよぷよ通をやりはじめてから半年ぐらい経ってからかな?とことんぷよぷよモードにはまってたらしいんですけど99レベルまで行ってしまって、そこから何分やってもこれ以上レベルがあがんなくなったから、もうやめたって言って。

米島 : はぁー。99レベルなんて、行く人いるんだ。あのゲーム。

瀬上 : ええ、それがね、一回99レベルまでいくところ見せてもらったんですけれど、人間が普通に考えて処理するスピードじゃないですよ。あれは。

米島 : ああ、そうだろうねぇ。だって、オレももうあの、とことんぷよぷよモードは15レベルぐらい越したあたりの速度からかな?考えて処理してないもの。もう半分無心で、手が半自動的に動いているような気分だよね。

瀬上 : そうなんですか。あんまり、やったことがないんでわからないですけれど、僕もいっぺんやらせてもらいましたけど10レベルまでもいかずにゲームオーバーでしたね。

米島 : まぁ、一回や二回じゃそうだろうねぇ。

瀬上 : その、で、Mさんなんですけれどね。なんか、彼女の言うところによればですよ、60レベルぐらいを越えてプレイできるようになったあたりから、頭痛がしてくるようになったとかって言うんですよね。

米島 : ああ、それはなぁ。なんかなぁ、あれじゃないか、頭脳の使い方が特殊な領域にまで達しっちゃってるんじゃないか?30レベルだってすでに人間の頭脳の中でも、頭脳を働かせる場所を集中させるようなプレイの仕方が要求されてるような感じがするからねぇ、

瀬上 : そうかもしれないっとかって彼女も言ってましたけど、まぁ実際99レベルのあの画面を見せられたらそうかもな、とか思いますよほんと。

米島 : その、ほら、Mさんとやらが99レベルまでいくときの脳波とか測定してみたらおもしろいんじゃない?
 プロの棋士とかが対局中に示している脳の働いている場所とかって一定の部分だけが活発に動いていて、他の部分は眠ったような状態だとかっていうけど、多分、そのMさんとやらもそんな感じだよ。絶対。

瀬上 : そうなんですかねぇ、なんか、彼女は落ちゲーとか風来のシレンとかすごい「ボッー」としてやるんですよねぇ。

米島 : あ、もう他のものとか目に入ってないんだ。

瀬上 : そうです。
 それで、なんか彼女はそういうボッーとした感じになってるのが好きなんだとか。

米島 : ああ、集中してるのとは違うのかネェ?

瀬上 : まぁ、集中してることは集中してるんでしょうけれど、躍起になってるという感じとは違いますよね。

米島 : じゃ、あれだ無心の境地みたいな感じ?

瀬上 : ああ、そんな感じの表現ですかねえ。

米島 : そら、すごいな。

瀬上 : で、どうですかねぇ、そういうのってそのストイックな修行ゲー状態と言っていいですよねぇ。

米島 : ああ、いいんじゃあ、ないでぃすかー。そらもうほとんど、神の境地に近づくぞオラ、みたいな。感じだしね。

瀬上 : その、彼女のハマるゲームってものをちょっとこの前、考えてみたんですけどね、

米島 : あい、どうぞ。

瀬上 : まず、ひとつにはこう、どれもものすごい単純作業だと思ったんですね。複雑な思考は要求されていない。

米島 : っていうか、風来のシレンとかは違うんじゃないのか?

瀬上 : ああ、それは彼女のプレイスタイルに限って言えば、同じです。彼女下手なんですよ、シレン。

米島 : そうなの?

瀬上 : ええ、何にも考えないで、ヌボーッとやって、下手な鉄砲数打ちゃ当たる式に何度もプレイしてクリアーしちゃう。

米島 : なんじゃそりゃ。

瀬上 : いつまでたっても下手なんですけれど、そうやるのが気持ちいいからって、ずーっとそんな感じでやるんですよね。シレン購入してから4ヶ月ぐらいは一日四時間とかってずーっとそんな感じでシレンをやってたみたいですよ。

米島 : なんか、恐ろしい状況だなぁ。

瀬上 : ええ、それでなんか、彼女の家族はシレンの音楽ばっかり毎日聞かされてちょっと軽いノイローゼ気味になったとか。

米島 : うわぁ。

瀬上 : で、話戻しますけど

米島 : はあ。

瀬上 : その、彼女のやるゲームは単純なんですけれども、簡単な決断を何度も繰り返すことでもってゲームオーバーにならないぞ、と。いうタイプで、複雑な思考とか、高度なアクションとかコマンド入力が求められんじゃなくて、もうほんとに単純な反射神経だけを使う試行みたいなのをずっとくりかえす、とそういうゲームだな、と思って。

米島 : はあ、なるほどねぇ、脳のすごく単純な使い方だけをずっーと繰り返していくわけだ。

瀬上 : ええ、それで、こう、特にシレンなんていうのは、ほんとにゆったりとできるじゃないですか。ぷよぷよだと「頭が痛くなってくる」わけですけど、シレンの場合、そういった障害もないために、本当に長時間やりつづけるんですよね。

米島 : へぇー。でもそれってどのくらいまでが「単純な反射神経」の範疇に入るわけ?

瀬上 : なんか、佐藤雅彦さんの『I.Q』なんかは「頭使いすぎる」とかって言ってて駄目だったらしくって、あと『ミスタードリラー』なんかはアクション性が高い、とかって言って駄目だったらしいです。

米島 : はぁ、そこらへんはもう、駄目なんだ。テトリスは?

瀬上 : テトリスはもう、延々とやってますね。あれは全然大丈夫らしいです。持っているテトリスのバージョンについては全部ちゃんと最高レベルまでいったらしいですから。あとヨッシ-の卵とか、ドクターマリオとかも大丈夫だったらしいですね。

米島 : はぁぁあん。なんて言うんだろう。そういうのの修行的な要素って、アレだよね。ジェットセットラジオみたいなのとはまた違うよね。

瀬上 : ですね。別に滑降するのが格好いいとかってわけじゃないですからね。

米島 : ……今のひそかにダシャレ?

瀬上 : ?

米島 : 「滑降が格好いい」

瀬上 : ぁああ、気にしないで下さいよ。そんなのいちいち。わざとじゃないんですから。

米島 : いやぁ、せっかくつまらない駄洒落を言ってくれたと思ったのになぁ。そうか、わざとじゃなかったのか、悲しいなぁ。
 
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2001.7.7
2002.1.8

(C)Akito Inoue