Critique Of Games ―ビデオゲームをめぐる問いと思索―

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繰り返しと作業化

 ゲームというのは似たような作業を何度も繰り返すことの多いものだが、それが労働としてネガティブに感じられてくる場合がある。その状況を指す言葉。RPGの単調なレベル上げや、適当に作られた学習ソフトの自動なんたら機能の類などなど。  ただし、どのようによく作られたインターフェイスであっても、一定時間を越えれば「飽きた」と思われてしまう可能性からのがれることはできないし、実際、そういった「飽き」という要素に対して、コレクション要素やパターンの多様性といった物量作戦や、あるいは、より高い難易度で操作してもらう、といった形の方法が大作ソフトの常套手段となっている。

RMTと労働からの疎外

 マルクス的にいえば、労働からの疎外。アーレント的にいえば、Actionではなく、laborの状態だという話だろう。  近年では、RMTや、プロゲーマーなど、ゲームのプレイヤーとして収入を得るという事態が韓国を中心に勃興しつつある。楽しみと労働を両立させた形態(=Action?)である、と思われがちだが、ゲームのRMTをめぐる労働は新たなプロレタリアートのあり方を誕生させているようなところがある。  中国では、数万人の人間が、収入を得るためにまさしく作業として、オンラインゲームをプレイしていることがよく知られている。


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最終更新: 2007-02-17 (土) 20:46:04