Critique Of Games ―ビデオゲームをめぐる問いと思索―

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 一般的なRPGなどでは、プレイヤーキャラクター達のパラメーターは直線的に成長していくことがほとんどだが、『ダービースタリオン』『俺の屍を越えてゆけ』『ヴィーナス&ブレイブス』などでは、パラメータが衰退していく、というシステムを設けることによって、「成長のピーク」という概念を導入し、刹那的な瞬間の栄光のようなものを表現することに成功している。
 だが、「衰退」という方法を安易に導入することは、諸刃の刃でもある。
 「衰退」という要素をとりこむことでゲームバランス調整が困難になり、それまで積み上げられてきたRPGのバランス調整のような発想が根底から覆されてしまうということになる。特に、直線的にどんどんと強くなっていく「敵の強さ」のバランス調整を、ゲーム自体の進捗とは無関係なところで行わなければならない。特にそこで物語性の強烈に打ち出そうとしてしまうような『サガ・フロンティア2』のような作品を作るとなると、ゲームバランス調整では完全に失敗してしまうという苦い経験を味わうこととなる。


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最終更新: 2007-02-17 (土) 20:46:05 (3895d)