Critique Of Games ―ビデオゲームをめぐる問いと思索―

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漫画記号論  手塚治虫の主張する漫画論などに見られるような漫画論を指す言葉。

 漫画表現は明らかな誇張や変な表現をしているのにもかかわらずスラッと読まれる(例えば目玉のとびでる表現とか、過剰にはっつけられるバンドエイドとか)。あるいは (^-^)/ みたいな程度の描きかたでもそれが「顔」として認知される。それは、漫画の絵がリアルな模写としてではなくて、一種の「記号」として見られているからだ、という議論。  手塚の初期の漫画などはまさしくその通りだと感じはするが、現在の漫画を眺めてみて、例えば『バガボンド』や『ジョジョの奇妙な冒険』とかを記号と言ってしまっていいのかどうかは微妙。記号的な部分も存在しているが、「記号である」というのは苦しい(パースの記号論なんかをもってくるとまた議論が違ってくるかもしれないが)。 どうしてこの話が重要なのかというと、ゲームのビジュアル表現はその多くが漫画・アニメの表現手法からひきつがれており、ゲームのビジュアルの表現は記号かどうか、というような議論がなされることがあるので。

リアリズムの特権化


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最終更新: 2007-02-17 (土) 20:46:08