Critique Of Games ―ビデオゲームをめぐる問いと思索―

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概念の成立と変遷

 一般に日本ではじめて、「ゲームデザイナー」という肩書きを使いはじめた人物として遠藤雅信氏がピックアップされることが多いが、「ゲームデザイナー」という肩書きを用いはじめたのは、日本で言えば、ボードゲームのウォー・シミュレーションゲームの開発者であった、鈴木銀一郎のほうが、数年早い。さらに「ゲームデザイン」という言葉に限っていえば、1980年に雑誌「スーパーアート悟空」の特集タイトルとして「ゲームデザイン」という言葉が使われたのが、発見できる限り一番古いものだった。  なお、「ゲームデザイン」「ゲームデザイナー」という言葉を関していたり、そのことを中心とした出版物に関しては1990年に1件、91年に1件、94年に3件、95年1件、96年1件、97年1件、98年1件、99年1件、2000年1件、2001年1件、2002年3件、2003年1件、2004年1件といったペースで出版されている。これと比較して他の出版件数のジャンルを見たときに、ゲーム業界への「就職本」のジャンルがちょうど似たような時期に似たような件数出版されており、「ゲームを作りたい人」というジャンルの読者がちょうど同じ90年代初期から一定数以上の数が定着し、その後だんだんに増えていったことがわかる。


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最終更新: 2007-02-19 (月) 03:57:34